身体と精神の関係

緊張すると胃が痛くなり、下痢を引き起こしてしまう人がいます。こういった人々は少なからず心身症の傾向があるといえます。ストレス社会を生き抜くためにも、心療内科の利用は欠かせません。
緊張するとお腹が痛くなります。これが心と身体の密接な関係を表す現象なのです。誰でも起こってしまうこの現象ですが、これを進行させてしまうと身体にもっと大きな影響を与えることもあり、場合によっては精神面の症状が進行し、うつ病を生じさせてしまう人もいるのです。うつ病を引き起こすと最悪の場合、自殺願望といった感情が生まれてしまいます。日本の自殺者は年間三万人もいるといわれ、その中で精神面を悪化させた結果死に至る人は大多数を占めています。その対策のためには心療内科や精神科といった病院で細やかな治療をする他、家族や勤め先でのサポートが必要になってきます。精神的にも身体的にも治療をしていくときは必ず仕事を休みがちになったり仕事量を減らしてかかっていたストレスを減らすことを行わなければなりません。そういったときに必ず企業や家庭の理解が必要なのです。
心身症とよばれる症状がありますが、これは心にかかったストレスが身体的な症状となって現れるというものです。ある特定の現象を表すというわけではなく、胃が痛くなる、甲状腺機能亢進などを起こすといった、機能的、器質的な症状が幅広くでる病気となっています。そのため、当初は身体の病気として内科や皮膚科で治療を進める人も多いです。これは精神的な状態の変化を無視してしまう結果起こることで、身体的な治療をしていても結局は根本的な解決にはならないのです。根本的に解決をしていくためにも正しく精神の動きに注視し、検査をして病名を確定させる必要があります。ちなみに、この病気は心療内科で治療が行われるものになります。
心療内科と精神科、及び神経内科ではそれぞれに役割が違います。内科とは器質的、機能的な疾患を請け負う科ですが、神経内科は神経に特化したもの、心療内科は心と身体の関係に特化した症状を治療しています。精神科ではうつ病や双極性障害、パーソナリティ障害などの脳の変化によって起きる精神面の症状を治療しているのです。うつ病は心身症から移行するものもあり、昔は精神科で治療が行われていましたが精神と身体の両方からアプローチする心療内科でのうつ病治療も一般的になってきています。精神的なストレスが高くなってくると、病状が進行する恐れもあるので、なるべく早く治療を行なった方が得策です。精神と身体の疾患は社会適応のためにも無くした方が良い症状です。精神科や心療内科では精神面の悩みに関しても気軽に相談できるようになっているので、頼って生活に活用しましょう。